口内炎を繰り返したくないあなたへ

口内炎といっても軽症から重篤な症状まで実に様々な病状があります。重症症状の場合は悪性疾患や病気の可能性もあり軽視できない病気です。

生活の乱れや噛み合わせなどが原因で発症する比較的予後が良好な口内炎もありそれぞれの鑑別も1つのポイントだったりします。

当サイトでは「口内炎」についての正しい知識を身につけていざという時に適切な対処ができることを目的に、口内炎についての基礎(種類や分類・原因や症状)から治し方(口腔ケアや運動)まで、医学的な根拠(エビデンス)を元に皆様の役に立てる情報を掲載しています。

口内炎ができるのはなぜ?

口内炎ができても辛いのは数日〜1週間程度ですので、口内炎ができたからといってもそう深刻に考える人は少なく、たいていの場合は放っておけば自然治癒してしまいます。

口内炎を繰り返す人やいつもの症状と違うなどの違和感を感じて初めて色々と調べる人が多いのではないでしょうか。

口内炎といっても種類がいくつかあり、その中には病気の予兆や徴候・サインである可能性もあり、病気の早期発見や予防にも関連するので軽視するのは考えもの。全身性疾患と口腔内環境の関連性はメディアなどでも取り扱われているのでご存知の方も多いかと思いますが、病気の前駆症状として口腔内環境の崩れが起きその症状として口内炎ができるということも明らかになっています。

もう一度だけ口内炎について正しく理解してみましょう。

 

口内炎とはどんな病気なの?

みなさんがよく使う「口内炎」という言葉は医学的に説明すると”口腔内の粘膜に炎症が生じた状態”を示し、「口角炎」や「歯肉炎」「舌炎」なども口内炎に含まれています。

また、「アフタ性口内炎」や「アレルギー性口内炎」「ウイルス性口内炎」など”〇〇口内炎”といった症状や原因によって異なる口内炎があります。

では、口内炎にはどのような種類や症状があるのかを理解するためにも、次項の分類表をチェックしてみましょう。

 

口内炎の分類(部位別・原因別・症状別)

口内炎といっても単純な腫れ・窪みができる潰瘍(アフタ性)・内出血様の発赤・口の中の青なじみのような黒色腫など色々あります。

口内炎は口内炎ができる部位、できる原因、口内炎の症状によって下記表のように分類されています。

発症部位による分類 原因による分類 症状による分類
  • 口内炎
  • 口角炎
  • 口唇炎
  • 歯肉炎
  • 舌炎
  • 細菌性口内炎
  • 真菌性口内炎
  • ウイルス性口内炎
  • 薬剤性口内炎
  • アレルギー性口内炎
  • 放射線性口内炎
  • アフタ性口内炎
  • 潰瘍性口内炎
  • カタル性口内炎
  • びらん性口内炎
  • 水疱性口内炎
  • 角化性口内炎
  • 壊死性口内炎
  • 出血性口内炎

歯肉炎や舌炎、口角炎なども口内炎に含まれていたことをご存知の方は少なかったのではないでしょうか?また、聞きなれない口内炎もありましたよね。これらの症状や原因については詳細記事をチェックしてみてください。

 

口内炎ができる原因は大きく2種類

口内炎ができる原因は内側と外側の原因に大きく分けることができます。体内の状態異常は内因性、外部からの刺激による原因は外因性と言われたりしますが、よく耳にする「睡眠不足」「ストレス」「栄養不足(ビタミン)」などは内因性頬の内側の粘膜を噛んだり、強い歯ブラシなどで傷つけてしまってできる細菌やウイルス感染、薬剤や放射線などが誘因の場合は外因性と分けることができます。

 

口内炎の8大要因と関連症状

口内炎はそもそもなぜできるのでしょうか?

治ってはまたできると永遠に繰り返す人も多くいらっしゃいますね。もしかしたら原因はあなた自身にあるかもしれませんよ!早速口内炎ができる原因について知識を深めてみましょう♪

要因1:全身性疾患

特に注意すべき口内炎は病気の可能性が潜んでいる場合です。口内炎は誰もが経験しやすい日常的な疾患なので、病院などを受診した際にも詳しい検査が行われず見過ごされるケースもあります。ストレスや睡眠不足などで起こる口内炎とは区別し、病気の予兆やサインである可能性も考えておきましょう。(関連疾患や病気はページ下方)

要因2:遺伝

口内炎の発症には遺伝も関連性があり、親や兄弟・近親者で家族歴がある人は口内炎ができやすいことが分かっています。関連因子にはセロトニン、サイトカイン、ヒト白血球型抗原(HLA)という物質が関連しているとも言われています。これらの物質から免疫反応や精神疾患との関連性が指摘されています。

要因3:喫煙

タバコを吸う喫煙者は口内炎ができやすいのでは?と思われがちですが、実は喫煙者の方が口内炎ができにくいというデータがあります。その原因やメカニズムは未解明ですが、ニコチンに口内炎の発症を抑える抗炎症効果があるとも言われています。

要因4:栄養不足

栄養不足は口の中の粘膜を傷つけるなど外的要因がない場合、多くの人が経験する口内炎の要因の1つになります。ビタミンB群と亜鉛不足が症状の引き金となりやすいとされており、ストレスなどの精神的な負荷を感じたときの生体反応として現れます。アフタ性口内炎はストレスと睡眠不足によって発症しやすくなります。

関連記事:ビタミンB2が不足した時に起こる症状とその対処法とは?

要因5:薬物の副作用

口内炎は薬剤の副作用などが原因で起こる粘膜疹の症状として現れることもあります。重症の場合は口内のみならず全身の粘膜や皮膚にも症状が現れる場合もあり、口内の粘膜の炎症のみが現れる軽症例から高熱や皮膚の壊死、呼吸にも影響が出たり生命を脅かすほどの危険な副作用(スティーブンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死症(TEN)/薬剤性過敏症症候群(DIHS))もあります。主な原因になる薬剤は抗菌薬、解熱鎮痛薬、睡眠鎮痛薬・抗不安薬、精神神経用薬、緑内障治療薬、筋弛緩薬、降圧薬、抗がん剤など多種にわたります。

要因6:抗がん剤治療

口内炎は抗がん剤の副作用としてよく現れる症状として認知されてきましたが、痛みが伴う口内炎のためガン治療にも影響が出るとして最近では口内炎をできる限り発生させないような治療が行われるようになってきています。口内炎が症状として現れやすい抗がん剤は5-フルオロウラシル(5-FU)、メトトレキサート、エトポシド、シクロホスファミド、ドセタキシル、ドキソルビシン、パクリタキセル、アクチノマイシンD、スニチニブ、エベロリムスが挙げられています。

要因7:感染症

感染症による口内炎もまた頻度が高い発生要因の1つです。細菌感染は梅毒や淋病などの性感染症やジフテリア感染が頻度が高く、ウイルス感染の場合は単純ヘルペス、水痘、HIVなどが代表疾患です。また、人間の体内には日和見感染細菌といわれる健常人では感染しにくいですが、小児・高齢者、化学療法中の患者、ストレス過多状態などで免疫力が低下している時に感染して口内炎を発症する場合もあります。慢性胃炎の原因ともなるピロリ菌もまた歯垢から発見されており、慢性的な胃炎と口内炎の関連性も挙げられています。

関連記事:性感染症(STD)による口内炎の原因と症状の種類について

要因8:口腔乾燥症

ドライマウスとも言われる口腔乾燥症は唾液分泌量の低下によって口腔内が乾燥し、口臭・歯周病・う蝕などの症状から重症化すると口内炎や嚥下障害の原因ともなります。口腔乾燥症の原因は様々ですが、シェーングレン症候群という自己免疫疾患は唾液腺や涙腺などの障害を受ける病気で日本国内でも急増している病気の1つです。

 

口内炎とその他の症状の関連性

口内炎の症状によって「アフタ」「びらん」「潰瘍」「水疱」「壊死」「出血」など分類されているのは理解できましたね。ところで、「頭痛」や「喉の痛み」「リンパの腫れ」など他の症状と口内炎が同時に起こる場合もありますよね。

その他の気になる症状と口内炎の関係性や関連性について知りたい方は以下の記事が役立つと思いますのでチェックしてみてください。

 

口内炎を発症する病気・全身性疾患一覧表

その口内炎の症状は、もしかしたら重篤症状かも!?病気のサインとして口内炎ができやすくなる理由は前述した通りですが、ここではどのような病気や疾患の症状として口内炎ができるのかについて簡単にまとめます。以下は口内炎の症状と全身性疾患です。

アフタ性口内炎ができる病気や疾患

帯状疱疹、ベーチェット病、クローン病、潰瘍性大腸炎、白血球減少症など

潰瘍性口内炎ができる病気や疾患

急性白血病、クローン病、全身性エリテマトーデス、全身性感染(結核・カンジダ症)など

カタル性口内炎ができる病気や疾患

ビタミン欠乏症、風邪症候群、胃腸障害など

びらん性口内炎ができる病気や疾患

スティーブン・ジョンソン症候群、天疱瘡、全身性エリテマトーデス

 

口内炎に対する最新治療法や治し方

口内炎が出来た時の正しい処置方法や治療方法はご存知でしょうか?

案外知らない人も多いのが現状なので、あなたも口内炎の適切な治療法を一度確認しておきましょう!おばあちゃんの知恵袋から荒療治・EBM(医学的根拠)に基づく治し方まで一挙ご紹介しています。

 

口内炎に効く治療薬や市販薬

腫れて炎症が起きている部分にストレスをかけずにじっくり経過を追えば比較的すぐに治る口内炎ですが、症状によっては食べ物や飲み物などを口にすると痛みや刺激で食事がままならないということもありますよね。そんな時に是非頼りたいのが痛み止めや軟膏などの薬です。

市販薬や商法薬など薬に関する基礎知識や効果効能・薬の副作用などについてもこちらのテーマで紹介しています。

口内炎治療薬として販売されている市販薬一覧

口内治療薬と病院で処方される薬剤

 

今スグ自宅できる簡単な口内炎の治し方

「全記事チェックしてる暇はない!!」

というあなたのためにここでは自宅でできる簡単な口内炎の治療方法をご紹介したしますね♪

(現在サイト公開直後により編集中でございます。ご迷惑をおかけしますが今しばらくお待ち頂けますと幸いでございます。)

 

口内炎を予防するには?

これまで口内炎の種類や原因、関連する疾患から治し方まで簡単に解説してきましたが、口内炎ができた場合のほとんどは症状に対しての対症療法が中心となります。あの痛みが長引いて食事や会話などにも支障がでがちな口内炎に悩まされないためには予防することが一番の対策となります。

原因の項でも解説した内容が理解できていれば、それぞれの対策や予防を心がけることで口内炎を未然に防ぐことができます。

また、最近注目を集めるオーラルケア・口腔ケアは高齢者の感染症や合併症を未然に防ぐために老人保健施設や訪問看護・リハビリなどでもセラピストが行ったりしています。口内炎の予防にもこれらの口腔ケアは効果的とされており、「舌体操」「口腔体操」など唾液分泌を促し口腔内の湿潤環境を損なわないために行われる機能的治療や歯垢や歯石などを防ぎ最近の感染や繁殖を防ぐ歯ブラシなども重要視されています。

 

口内炎に関するまとめ

  • 口内炎は病気のサインである可能性があるため軽視しないこと
  • 口内炎はストレス・睡眠不足などの体調の変化でも起きうる
  • 口内炎は栄養不足も1つの原因になる
  • 口内炎のできやすさは遺伝的な影響も受けやすい
  • 口内炎は薬剤やガン治療の副作用の症状として現れることもある
  • 口腔内の環境悪化やドライマウスが口内炎ができる原因にもなる
  • 口内炎を防ぐには原因を明確にし改善する必要がある
  • 口内炎予防には口腔内のケアも効果的